猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏さん花巡礼「高嶺の花」 転

あかはら

 「アカハラがおらぁ。」
空を映す沢の水溜まりに取り残された
イモリたちも何だか気持ち良さそうです。
◆水の道
 幾つか沢を渡る登山道。
雨は登る者には辛いものですが
雨着を脱いで傘でも差して歩けば
湿気は涼しく心地良く感じます。

◆流れの道
 沢沿いには雨粒を纏った
花や沢が雨に歌っている。
このつやのある風景は
雨でなければ会えないもの。

その雨水は森が蓄え
輝く命を産み育む宝物。

世界屈指の降雨と美しい森がある
日本は世界一の水大国。

◆循環の道
 この目の前にある
海に向かって流れる水は
やがて雲となって帰って来る。

この循環の中で生きていく事こそ
今この星にある自然の真の姿なのでしょうね。

                              顔ふつて水のうまさの山清水  河野南畦