猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2012春の信州遊山 木曽路に着く

信州へ

 休暇を取った金曜日早朝2時
昨夜も遅かったtochikoをそっと起こす。
「車でたっぷり眠る時間があるからね。」
◆木曽の伝説
 8時間のドライブを(独り?)楽しみ
たどり着いた長野県木曽郡上松町
今年のお正月もこの地でお世話になって
私は今まで何度この地を訪れた事か?

中山道沿いにある山深い上松町
なぜか浦島太郎伝説がある不思議な里。

太郎が目覚めたと言われる寝覚め床には
江戸時代の絵図にもある浦島堂が現存し
花崗岩が織りなす渓谷の景勝と共に
今もロマンを語りかけてくれます。

◆木曽の湯
 いつも真っ先に立ち寄る処は
長距離走った体を癒す朝温泉。
中でもお気に入りは中山道の名残を残す
木曽川を湯船から望む「桟温泉」。

やや茶色に白濁する単純炭酸泉の
源泉掛け流しの湯に浸かれば
体の芯まで温泉が染みる事を感じます。

◆木曽の蕎麦
 そして昭和風情漂う開田高原の大目旅館。
私はここの手打ち蕎麦を頂くために
700kmの道のりを駆けて来たと
はっきり断言することが出来ます。

山間の地で貴著な塩を使わず
乳酸菌発酵で作る漬け物「すんき」
その独特の風味を活かす出汁は
地元で穫れる「サクラシメジ

日本のチベットと呼ばれる
厳しい環境で育った地蕎麦を
地の出汁で頂く郷土料理「すんき蕎麦」
 ここからはtochikoにハンドルを任せてm(_ _)m

冬のこの地だけで味わう事が出来る
極上の蕎麦のシーズンはまもなく終わります。
  かけはしや命を絡む蔦かづら  芭蕉