猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochiko居ぬ間の家から遊山 後編

道しるべ

 筆山から鷲尾山へ続く南嶺は
墓地としてだけではなく古くから
生活に欠かせない薪や肥料を供給する
土佐の大切な裏山でした。
◆皿ヶ峰から
 家から1時間も歩けば
心地よい春の風が吹き抜ける
皿ヶ峰の頂に立つことが出来ます。

その頂から見下ろす町並に
私が産まれ育った下町があり
私の祖先もこの山の麓に眠り
いつも見守ってくれている様に感じます。

◆モコモコする
 土佐に恵みを与え続けた雑木林も
木々の芽吹きでモコモコしてきました。

春の風が運ぶ微かな香りって
この森の若葉の香りなのでしょうね。

◆太平洋に出づ
 家からのんびり写真を撮りながら
2時間半歩いて辿り着いた山頂からは
太平洋を一望する事が出来ます。

慎太郎も半平太も竜馬だって
この大海を観て育ったはず。
そんな風景が土佐人が今でも持ち続ける
自由な精神を養って来たと思っています。

 バーナーに火を熾しお昼をこさえ
歩いて来たから好きなだけ「恵比寿さま」(笑)

喧騒溢れる日常から離れ
頭と体だけ使って独り遊ぶって
とても贅沢な事かも知れませんね。
 あぁ・・・眠たくなってきた・・・。

                                野遊びの終り太平洋に出づ  大串 章