猿板

遊山黒子衆SARUの記録

雪の梶ヶ森のこと 迷い家から

稜線へ向かう

 勾配が増し風が変わり
森を成す木々もブナ達の大木から
リョウブなどの中低木に変わる。
◆稜線へ
 稜線を護る木々が纏うものは
柔らかい雪から鋭い霧氷に変わり
風景は厳しいものへと変わってゆく。

◆風の形
 霧氷は木々に残された風の形。

この厳しい環境を耐え
じっと春を待つ逞しい命たちに
いつも感動をもらっています。

◆マヨヒガのこと
 迷い家(まよいが)は東北地方に伝わる
迷い人が深い山中でたどり着いた
訪問者の家が栄える幸福な屋敷のこと。

和宏さんの造る口福の世界は
共に登るものをもてなすマヨヒガそのもの。

この日1月7日は七草粥の日。
七草粥は野草の力を頂いて
一年の無病息災を願う先人の知恵。

 昨年も山神さまのお導きで
多くの仲間をマヨヒガで迎える事が出来ました

そして今年も何も変わることなく
皆さんのご訪問を土佐の山間でお待ちしています。
   吹くたびに緑まさりて七日粥  小沢初江