猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の三嶺一人遊山 独り言

独りの頂

 誰もいない三嶺の頂。
ここまで頑張った自分に乾杯。
そして今日も色んな事を教えてくれた
西熊の森に感謝して乾杯。
◆居場所のこと
 もう何回この頂に立ったのだろう。
いつもの風景が目の前に広がっているのに
いつもいつも新鮮なのは何故だろう?

◆変わってしまったこと
 初めてこの山に登ったのは
かれこれ25年ぐらい前のこと。
それから一年の休みの半分は
この山域に私はいたはず。

そんな山の命の土壌が流れ始め
春の山菜や秋のキノコ草も姿を消し
どこが登山道なのか解らない。

◆変えてしまったもの
 いま人はその責任は鹿にあるとして
ひたすら駆除し続けていますが
それは人の行いの結果であることは
間違いのないことだと思います。

銅の精錬の為の伐採や煙害で
徹底的に破壊された西赤石山でも
百年足らずであそこまで自然自らの力で回復した。
「草は鳥が運んでくれる。何ちゃあ心配いらん。」
 西赤石山:蘭塔婆=
いつも犠牲になるのは自然と共に暮らすもの。
だからもう誰も責めてはならない。
再び母なる森に手を加え戦ってはならない。
そこに生まれるものは新たな「憎しみ」だけだと思うから。
   この冬をここに越すべき冬仕度   富安風生