猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の三嶺一人遊山 冬支度

奥物部の柚

 奥物部の柚も収穫期を迎えた
この11月は例年と比べ暖かく
今年は昨年の様に海水温が高そうで
この冬は大雪になりそうな気がします。
◆冬が来る前に
 この週末は雪が降る前に
私のホームグランドである三嶺
冬ルートの下見に登る事にしました。

◆木を見て山を知る
 人の関わりが少ない四国の山は
積雪期の入山者も極端に減り
また一度の大雨で簡単に地形は変わるため
特に冬は道標などは当てになりません。

冬場の道筋を見定めるために
20年以上通った山であっても
毎年雪が降る前に冬道を何回か登り
私は木で道を覚える様にしています。

◆木は道しるべ
 この木はハリギリ。こっちはブナ。
決して同じ形のない木々はよい道標となり
森にある木の種類を沢山覚えた知識は
山ではとても大切な道具になります。

そして地理条件に合った木が育ち
沢筋が好きな木を見つければ
水場があることすら教えてくれます。

◆一番大きな道しるべ
 いつもの木々が私を迎え
今年は特に変化は無いようでした。

 稜線に辿り着き一息つける。
目の前に今日の晩酌の場三嶺
いつもの大きな姿で私を見下ろしていました。

                           帰るのはそこ晩秋の大きな木  坪内稔典