慎子の立山三山ツアーの帰り道。
富山県八尾町で毎年9月1日から3日まで
二百十日の風の日の厄日に行われる
「おわら風の盆」の前夜祭に立ち寄りました。
◆渋滞していたこと
縦走の終わりとなる雄山の下り道は
この頂をゴールとしたマラソン大会が行われ
大変な渋滞となっていました。
それは駆け上がるランナーと
寒い頂上から急いで下るランナーが
登山者の流れを乱してしまった事が
原因となったように見えました。
◆それぞれの価値観
今の登山界は長い間培った反省があり
また業界自体もマナーアップに努め
「譲り合い」を中心とするルールに至りました。
でも従来ある「登山」ではないランニングは
それと違った価値観で山に入っています。
◆共に楽しむ
しかしランナー同士もルールを持って
いま山を走っている人達に悪気は無く
ただこれまでの登山のルールと違うだけで
私はランナー達が悪いとは思いません。
山を気持ちよく楽しみたい気持ちは皆同じで
「登山」だって山のダメージに繋がる行為でしょう。
しかしそんな昨今のブームで潤っている業界は
このルールの違いを正しく伝えているのでしょうか?
色んな価値観を山に持ち込む事を自由とするなら
そこに新しい人と人の間のルールも持ち込まないと
これから益々自然と関係の無いところで
悲しい摩擦が増えるばかりだと感じました。
行く我にとゞまる汝に秋二つ 正岡子規