剱岳に見送られた慎子のツアーは
ここから「富士ノ折立」「大汝山」「雄山」と
立山連峰の主役たちを結ぶ縦走路を進みました。
◆天辺を歩く
室堂から見上げるどっしりした山塊の
アップダウンがあるコースの変化は
最後まで飽きることなく歩くことが出来ました。
◆立山とは
立山は古くから霊山とされ大伴家持は
「国神の領有される新川のその立山に」
と立山の霊性を詠んでいる。
雄山・浄土山・別山を立山三山と呼び
その周辺の山々と合わせて立山連峰と言う。
立山最古の文献「万葉集」に「多知夜麻」と記され
古くは「たちやま」と呼ばれていたと言われ
「たちやま」は「太刀山」で本来は剱岳だが
今の場所が立山になったかは解らないと言う。
また日本を造り終えた神が天界に戻る際に
踏み台代わりに足をかけて立った山だから
「たちやま」だとする説もある。
◆改めて眺めた立山
私がここに初めて来たのは何年前になるのだろうか?
そしてその頃の若い私はただひたすら頂を目指していた。
いま少し落ち着いた私の心が感じた立山よ。
やはりおまえは別格だよ。
頂きに神を祀りて山滴る 高橋悦男