夏の空気を持ち去ってくれる
爽やかな風が吹き抜ける剱山の頂は
美しく静かな時が流れはじめました。
◆変化のとき
青から赤そして再び青に帰る空と雲。
そして静かに現れる満月が描く音の無いドラマは
頂に留まる者だけに許される山神さまの風景。
◆夕月夜
うさぎ うさぎ
なにみてはねる
じゅうごやおつきさま
みてはねる
うさぎ うさぎ
なにみてはねる
じゅうごやおつきさま みてはねる
◆神の星原
満天の星たちに包まれる頂に横たわり
無限に広がる宇宙(そら)を実感する時。
ここから見える小さな街の光の中で
私達が悩んだり泣いたりしている事が
ちっぽけな事なんだって感じます。
遠くで大きく育った積乱雲が輝いた。
あの光の下はきっと雨降りなんだね。
夜の雲のみづみづしさや雷のあと 原石鼎