猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏花巡礼「東赤石山」 水の道のこと

法皇山脈へ

 日本最大の活断層中央構造線」が
その巨大な力で瀬戸内海の海抜0mから
標高1,800mまで一気に大地を持ち上げた
特異な地形をもつ法皇山脈に向かいました。
◆鍛錬であること
 今回は南アルプス北岳を目指す
和宏隊猟師Kさん桂子さんの足腰鍛錬に
歯医者さんとこの山域で知り合った
徳島のご友人が合流した花巡礼でした。

◆人が暮らしたこと
 一つの山を目指すのであれば
四国屈指のロングコースは
かつて住友財閥の銅採掘で栄えた
旧別子村の瀬場から始まります。

登山口付近には石積みや竹林があり
畑跡の脇には栗が多く植えられ
ここに人の暮らしがあった事を語ります。
「まえに栗を拾いながら登ったね。」

◆水が豊かであること
 やがて深い谷に沿った道になり
橋をいくつか渡る瀬場谷を遡る風景に
この山の水の豊かさを実感させます。

               
そんな渓谷を覆う木々の間から
天に登る龍の様な八間滝が現れました。
  滝の上に空の蒼さの蒐り来  後藤比奈夫