猿板

遊山黒子衆SARUの記録

山のお母さん遊山 わらったこと

丸山荘のクロ

 平成に入って間もない頃
剱山ヒュッテの新居綱男さんが
丸山荘を訪れたことがありました。
◆お母さんの想いのこと
 しかしその日お母さんは下山中で
お会いできなかった事をずっと覚えており
いつかお目にかかってお礼を言いたい。
そんな想いを叶える事が出来ました。

◆囲むこと
 かつてしんしんと雪が降る夜
丸山荘の管理人室で薪ストーブを囲み
笑顔が集ったあの時を思い出しました。

小さな山小屋で、またblogで繋がる
人と人の縁とは有り難いものです。
いま日本中から集まった仲間が
この山小屋でお母さんを囲んでいます。

◆守られていること
 心が集まった宴の翌朝
山は下り坂の天気予報を覆し
美しい夜明けを見せてくれました。

「きっと天国に居るお父さんが
  お母さんを観てくれているんだね。」

朝一番日本最小山岳ガイド新子も
忙しい週末ツアーの合間を縫って
お土産を持って駆けつけてくれました。

◆ふるさと
 兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川
 夢は今もめぐりて 忘れがたき ふるさと

 如何にいます父母 恙無しや友垣
 雨に風につけても  思い出ずる ふるさと

 志を果たして いつの日にか帰らん
 山はあおきふるさと 水は清き ふるさと

 「お母さん。次はどこに行こうか。」

                     来世には天馬になれよ登山馬  鷹羽狩行