雪雲は1,800m付近を流れる。
四国の主稜線はまだ人を拒む様に
雪が硬い氷となり頂を覆っていました。
◆Last attack
凍り付いた地に新雪が乗る斜面に
慎重にステップを刻みながら
一歩一歩確実に頂に向かいました。
◆彼方に見える
南に抜ける強い風が雲を散らし
歩いて来た稜線を見せてくれました。
この振り返り自分達の道程を見る達成感が
登山の喜び「生きている実感」だと思います。
「あっ!八ちゃん剱山見えたよ!!」
tochikoの声が無邪気に感じます(笑)。
◆頂へ至る
ガシガシとアイゼンを蹴り込み
一歩一歩に集中して標高を上げる無心の時。
それをただただ繰り返して
これ以上登る必要がない頂に至ります。
「お疲れ様。ありがとう!!」
◆居場所
「さあ、宴会、宴会!!」
それぞれのザックに全てを詰め込んで
ここまで背負い上げた喜びを分かち合おう。
そんな事を20年間繰り返して来たんだね。
八ちゃんtochikoありがとう。
そして女神様が待っているこの居場所がある限り
また20年の時を一緒に歩こうね(笑)
再びの名残の雪と思ひけり 高木晴子