一輪の花に会いに来た遊山は
先人が残してくれた尊い言葉が
私の心を巡っていました。
◆天災は忘れた頃にやってくる
比較的安定している西欧の自然と違い
きわめて不安定な日本の自然は
予測のつかない脅威をひきおこす。
日本の脅威の典型は地震、津波、台風であり
その経験から自然に従順に生きる知恵が生まれ
自然を師として学ぶ謙虚な態度が育まれた。
我々祖先の科学は自然の前に首を垂れ
対症療法的で非攻撃的な性格を育てたと
災害が多かった土佐出身の物理学者
寺田寅彦博士は残してくれました。
◆日本の心
どこにも逃げることが出来ない
島国に生まれた私達の祖先が
ここで生きるために纏った知恵は
限られたものを「分かち合い」
自然が厳しいから「助け合う」心だと思う。
そして今先人が遺伝子に託してくれた
「お互い様」と「分かち合う心」で行動し
尊い命を散らして残してくれたものを
しっかり次世代に伝える時だと考えます。
「災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候
死ぬ時節には、死ぬがよく候
是はこれ災難をのがるる妙法にて候」 良寛
地震、津波、台風などの天災は
良寛さんの仰る避けることの出来ない運命だとしても
「原発事故」だけは違う。
今、この人災の元となった
原発を国益としようとした政府。
そして利潤を得てきた企業の方々に
今なお続く厳しい状況を懸命に耐えている方々
また原発で命がけの作業を行っている方々のために
一刻でも早く責任感を持った誠意ある対応をお願いしたい。