猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 白い散歩道

雲の上で

 空に向かって歩く
そんな感覚でした。
稜線に顔を出し視界が開けたら
自然と身体が軽くなっていました。
「頂上に行きましょうか!」
和宏さんと河童に甘えて
三人でピークまで行く事にしました。

☆頂上へ  
 こんなに広かったっけ・・・。
雪化粧をした広い笹原は白い大きな帯。

二十年振りに歩く尾根は
どこまでも続いているように感じました。

☆山々を仰ぐ 
 女神三嶺が近い。
大きな谷を隔てて近くに迫ってきます。

雪面に影を落とす木立が
尾根の重なりを浮き上がらせ
四国山地の深さを改めて感じました。

南には太郎笈「剱山」と弟峰「次郎笈」。

北は祖谷の集落や香川県境「矢筈山」

遠く西方には四国の主峰石鎚山系まで見て取れました。

☆笹原の小さな食卓 
 大きな山々に囲まれた散歩の後
笹原の中では小さくてなかなか見えなかった二人に
 「ただいまぁ〜」

「お腹空いたよ〜(^o^)」
 さあ、お待ちかねの口福遊山です。
とても穏やかな雲上のレストランを
青空は最後まで見守ってくれました。

                     春きつつあり万感といふ言葉  清水径子