猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな出会い 栃の話

冬の栃

 

 秋の始まりを告げる様に


 実を落とし始める栃。


 大きく広げた枝一杯に結実する


 栃は柞の森のお母さん。



  = 栃の花 =


 初めてこの木と出会ったのも秋でした。
そこらじゅうにぽとぽとと落としていた
様子は忘れられない思い出です。


= 栃の実 =  


 大切な仲間に送ったドングリが
芽を出してくれました。
あれから三年目の冬を迎えようとしています。


  = 栃の葉 2010年6月 =


 今年も冬を越す気満々で樹脂を出し
四国の栃より粘っているように見えるのは
寒さのせいでしょうか。


  =越冬芽=
 長く厳しい信州の冬
小さな命は大きくならなくてもいい。
そのとき「えいっ」と芽を出してくれた遺伝子
こうして眺めているだけで
元気をもらった週末にありがとう。


                       栃の実がふたつそれぞれ賢く見ゆ  宮津昭彦