猿板

遊山黒子衆SARUの記録

猫娘剣山系を行く 雲の主稜線

霧の中の頂

 2日目は9時半のんびり発。
雨が止むのを待つ意味もありましたが
せっかくの休日。慌ただしいのもねぇ(笑)
◆出発のとき
 剣山の頂は雨は止んだものの
濃い霧に覆われていましたが
前線に伴う涼しい風が吹き抜け
やっと訪れた秋を感じる朝でした。

◆感謝のとき
 剣山を下り始めて晴れ間が現れ
稜線を覆っている雲が薄いことを知り
北からの風が天候の回復を教えてくれます。

和宏さんとは登山口への分岐でお別れです。
でも車1台でやって来た私達はどうやって帰るのか?
それが今回の遊山のポイントです(笑)
        「和宏さん。行ってきます!!」

◆励まされるとき
 ここからは雨具はいらない様です。
汗を拭う北風が吹き抜ける稜線は
秋を語る花や風景が心地よく

山小屋手作りの握り飯と
和宏さんが差し入れてくれたお饅頭が
何より励ましてくれました。

◆変化のとき
 稜線には前線に向かう雲が足早に流れ
その切れ間に変化の風景を見せてくれます。
  「猫娘、太平洋が見えゆうでぇ!!」


 そんな風景の変化と風にも励まされ
丸石(1683m) 高ノ瀬(1740m)と
順調快適に歩いて行くことが出来ました。

◆心鎮めるとき
 剣山を発って約6時間。
濃い霧の覆われた白髪分岐のテン場に到着。
 「お疲れ様!」 「ありがとう!!」

天幕を張り腰を据えて火を熾す。
炎を観るこの一時が一番気持ち良いのかも。
 「さあ!! お疲れ様宴会、宴会(笑)」

                  人泊めてもてなしの炉を開きけり 鈴木花蓑