猿板

遊山黒子衆SARUの記録

絵日記に書けない夏休み 森で遊ぶ

木登り準備

 森の最深部「ケヤキ平」に到着。
さあ子猿期待の「森のぶらんこ」は
おさむの経験から産まれた森遊び。
◆ぶらんこ
 地上高5m位の丈夫な横枝を探し
ザイルをかけて小猿のハーネスと結べば
もの凄く長いぶらんこが出来上がります。

◆こだま
 親が小猿を空中に解き放つ。
          
「もっと〜!!」小猿の歓声で
大人も夢中で高く飛ばそうとして
気がついたら汗だくになっている(笑)

 木霊は樹木に宿る精霊で
山中を自在に飛び駆け回る。
緑の空気を切って宙を舞う
小猿は森に住む木霊のようです。
                
山や谷に響く山彦はこの精霊の仕業。
いま精霊達の歓声が山彦となって
原生の森にこだましていました。

                動画はこちらで → _クマのひとりごと_「土曜日は木登り!」
◆木のぼり
 次は樹齢600年の森の主に登る。
樹高30mの老木を傷を付けない様に
おさむは慎重に支点を取って行きます。

 ザイル一本で黒部ダムや瀬戸大橋に
ぶら下がるおさむの技術があればこそ
私達はこの木登りを体験出来るのです。

          
◆森神
 100年生きた樹木は魂が宿り
日が暮れれば森を自由に歩いたり
踊ったり出来るとも言われます。
                
そんな老木は森に遊びに来る私達を
いつもこうして見下ろしているのでしょう。

今見ている風景は大樹の目線。
小さく見える者達の何もかも
許してしまえそうな視線は
とても優しいものだと感じました。

                        ぶらんこの影を失ふ高さまで 藺草慶子