猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏花遊山涼風献上 森でのこと

葉っぱ

 太陽熱で葉の水分が蒸発し
発生する気圧差で樹木は水を吸い上げる。
その気化熱が奪われる事で空気を冷やす。
木陰が涼しいのはこの為です。
◆涼生まれる
 天気が良いほど森は冷える。
天然のクーラーが効くケヤキ平へ
昼食の場を目指し分け入りました。

◆涼を愛でる
 森は遺伝子の交換より
光合成の時を迎えて花は少ない頃ですが
それでもギンバイソウウワバミソウたちは
その独特な形の花を見せてくれました。

そうそう。このウワバミソウ
生で食べてもクセのない優秀な山菜で
お浸しや鍋に入れても美味しく頂けますよ。

森は知ればデパートです。
愛でるも食するも良しですね(笑)

◆涼を食す
 石灰層にあるこの森が育む水が
私は四国で最も美味しいと思っています。
そして指もかじかむ湧き水は
ビールや食べ物の美味さも増してくれます。

SARU夏の定番「渓流素麺」も
味が場所により微妙に変わるのは
水を味わっているからでしょうね。

そして御山の形をした御結びは
自然と人を結ぶ里の恵み。

そんな緑色増してゆく森の中で
私たちが美味しく頂いているのは
森が生んだ「涼」なのでしょう。

                      樹々そよぐ颯々の夏いさぎよし  森澄雄