猿板

遊山黒子衆SARUの記録

梅雨の終わりの神隠し 雲の稜線

稜線のアザミ

 木々が守る山麓を抜け稜線へ。
雲は不安定な天候を告げますが
風は涼を運んでくれました。
◆峰々の中
 縦走路で繋がる峰々の彼方に
兄弟峰剣山と次郎笈が姿を見せ

野茨の向こうには綱附森がある
ここは剣山系の真ん中です。

◆雲の中
 剣山から続く縦走路に入り
三嶺南の前衛峰カヤハゲへ登る。

三嶺は雲に覆われていましたが
植物が織りなす夏の一期一会が
私たちを迎えてくれました。

◆変化の中
 天辺に咲く雲の様に真っ白い
コメツツジはこの日満開でした。

その小さい花を揺らす風は
目の前の雲も揺さぶり始め

天狗岩に着いたとき
雲の中から女神が現れました。

                        取りつきて消ゆる雲あり雲の峰  千代女