猿板

遊山黒子衆SARUの記録

地走り梅雨の筒上山 風ノ巻

鳥居

 長い石段の先に鳥居があり
それを潜ればご神体に上る鎖が現れ
かつての修験者の山であった事を語ってくれます。
◆天辺に至る
 足下の雲が割れ道場が見える
この目線は神の目線であり
自らがその頂に至った証。

◆天辺の花
 筒上山のなだらかな山頂部は
深い霧に覆われていました。

その霧の中にコメツツジの群生が現れ
白い小さな花が浮かび上がりました。

今年も梅雨時期に花期を迎える
その名の様に小さくかわいい花に
再会することが出来ました。
           
◆天辺の一時
 穏やかな風が吹き上がる
霧の山頂にたどり着き
ここは石鎚を望む絶好のポイントですが
今日はその姿を拝することは叶わない様です。

でも霧が肌に染みこむ様な
この場所にいるだけで心地よい
そして今日は貸し切りの山頂でした。

◆帰り道
 帰る道も霧の中でしたが
白に浮かぶ木々のシルエットは
幻想の風景を見せてくれました。

そして神の山は靴を履き替え
山を去る私達に一時の雲の切れ間から
その秀麗な姿を見せてくれました。

                 花びらのうすしと思ふ白つつじ  高野素十