猿板

遊山黒子衆SARUの記録

地走り梅雨の筒上山 水ノ巻

面河川

 R33は雨の勢いが次第に弱まり
空も少し明るくなってきましたが
川は竜のように踊り唸っていました。
◆水の舞
 スカイラインから望む神の山は
厚い雲にの中にありましたが
その存在は確実に伝わってきます。

◆還る時
 山の神が呼んでいるのか
登山口で雨が上がり
心と体のリズムがそれに近づく。

今日は多くの人が訪れる御山開きで
信仰と観光で賑わう石鎚山を背に
筒上山の森に向かうことにしました。

◆森香る
 森はまだ深い雲に覆われていますが
その白い空気は森の香りで満ちて

こんこんと湧く森の地下水は
大地の香りを伝えてくれました。
            
◆風が咲く
 ウラジロモミの林を抜け
筒上山の深い懐に入れば

楓の花から雫がこぼれ
紅色のウツギが空に揺れ

風が変わり雲の間から
青い空が覗き始めました。

                         あを空や楓そよげば花がある   伊藤東吉