猿板

遊山黒子衆SARUの記録

天辺で酒を呑む 頂で想う

YEBISU BEER

「たまには頂上も良いなぁ〜。」
高気圧に覆われ無風が予測された週末。
こんな好機は頂で晩酌でしょう。
◆西熊山
 中央構造線の隆起により
急峻な山容を持つ石鎚山系と違い
剣山系の山はなだらかな頂が多く
中でもここは私のお気に入りの寝床です。

◆四国は極上
 午後の雲が湧き龍の様に踊る。
私の目の前にある雄大な風景は
人も居ない音も無い静かなドラマ。
これこそ四国ならではの贅沢。

遙か彼方に瀬戸内海が夕日に輝く。
残念ながら太平洋は雲の中でしたが
一つの頂から二つの海が見えるのも
四国だけの風景だと思います。

◆沈むこと
 刻々と色を変え斜陽に染まる
四国らしい山の重なりを眺めながら
日暮れに身を置き満月を待つ一時。

そんな私の山でのBGMはenya
長年山行を共にしたDragonflyの音。

 星空の下遠くで呼び合う虎鶫と
闇を飛ぶホトトギスの鳴き声が響く。

穏やかな頂で満月を迎えた私の心は
ずっとざわついたままでした。
   谺して山ほととぎすほしいまゝ  杉田久女