花巡礼前半の締めくくりは
春花の女王アケボノツツジ。
和宏さんのお仲間とその秀麗を求め
私は15年ぶりになる山を訪れました。
◆山笑う
高知県土佐郡の稲叢山(いなむらやま)。
北に石鎚山系を望む標高1,506mの山は
四国電力本川揚水発電所上池のほか
ツツジの見所として知られています。
◆花笑う
ダム建設の際に伐採された跡に
日向を好み生えたツツジ達。
それはもとの姿に還ろうとする
自然の力強さを感じさせます。
ミツバツツジ
満開には少し早い様ですが
ツツジの女王は満面の笑顔で
私達を迎えてくれました。
花期はもう少し後ですが
シロヤシオの気の早い株が
私たちを見送ってくれました。
シロヤシオ
◆人笑う
伐採跡は花だけではありません。
日当たり良ければ山菜も現れる。
山菜のアクを香ばしさに変える
春の宴に天ぷらは欠かせません。
炊き込みご飯や山菜煮物に卵焼き
香川から参加したお仲間から
煮込み手打ちうどんも振る舞われる。
そんな賑やかな花巡礼の中締めを
遠くで石鎚山も笑っておられました。
咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり 高浜虚子