猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏花巡礼2010「稲叢山」

花巡礼

 花巡礼前半の締めくくりは
春花の女王アケボノツツジ
和宏さんのお仲間とその秀麗を求め
私は15年ぶりになる山を訪れました。
◆山笑う
 高知県土佐郡稲叢山(いなむらやま)。
北に石鎚山系を望む標高1,506mの山は
四国電力本川揚水発電所上池のほか
ツツジの見所として知られています。

◆花笑う
 ダム建設の際に伐採された跡に
日向を好み生えたツツジ達。
それはもとの姿に還ろうとする
自然の力強さを感じさせます。
 ミツバツツジ
満開には少し早い様ですが
ツツジの女王は満面の笑顔で
私達を迎えてくれました。

花期はもう少し後ですが
シロヤシオの気の早い株が
私たちを見送ってくれました。
  シロヤシオ  
◆人笑う
 伐採跡は花だけではありません。
日当たり良ければ山菜も現れる。

山菜のアクを香ばしさに変える
春の宴に天ぷらは欠かせません。

炊き込みご飯や山菜煮物に卵焼き
香川から参加したお仲間から
煮込み手打ちうどんも振る舞われる。

そんな賑やかな花巡礼の中締め
遠くで石鎚山も笑っておられました。
  咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり  高浜虚子