猿板

遊山黒子衆SARUの記録

PATIKO debut 笑顔で結ぶ

ガッツの登頂

「やった〜!登ったぁ〜!!」
緊張した最後の急登を終え
PATIKOが笑顔で叫ぶ。
◆暗雲の中
 稜線から突き出した山頂部は
厚い雲と強い北風の中にあり
いつものPATIKOスマイルはありません。

◆ラストアタック
 雪が堅く凍りつた斜面に
瀬戸内から上がる風が吹き付ける。
PATIKOの一歩一歩を確かめる
かわずのアドバイスが飛ぶ。

「やったよ着いたよ。お疲れ様。」
「嬉しいです!!ありがとうございます。」
いえいえ、それは誰のお陰でもない
自分の足で歩いて得た登頂です。

◆心繋ぐ
「遭難事故の8割は下りに発生する。」
かわずと私で前後を固めて登ったPATIKOを
下りはショートロープによるビレーで確保する。

さすが元8,000m峰無酸素初登遠征隊員。
最後まで気を抜かない。これぞプロ根性。

◆見送られて
 涙目で鞍部に下り終えた彼女に
私から温かい昼食でお祝いを(笑)

満足したPATIKOとかわずの帰り道。

最後に伊予富士もチラリと姿を現し
頂を後にする私達を見送ってくれました。

「もうだめッス(涙)」長い下りを終え
緊張から解き放たれへたれるPATIKO
でもね最後まで自分の足で歩き通したんだよ。
 おめでとう!!
  少年は小鳥の動き樹氷林  茨木和生