猿板

遊山黒子衆SARUの記録

それ行け!小猿雪ん子大作戦 後編

雪だるま

 二日目は核心へ進みます。
集落の最深部tochikoの実家は
更に深い雪の中にありました。
里山はのしりろ
 急峻な斜面にある田畑。
その日本らしい風景全てが
小猿の遊び場になりました。

◆自然は先生
 ある学者の研究でTVやゲームは
情報量が多い様に思われるが
それを観ている子供の脳は
ほとんど働いていないと言う。

子供たちの脳が活発に働く一つに
自然の中での体験があると言われ
同時に脳の組織も作られると言う。

◆人は猿
 240万年前アフリカに現れた人の祖先は
長い年月森に生まれ育つ課程で成長した。
自然と隔離された社会を持って何千年だろう?
そんな短い間に人が変わると私には思えない。


 飯喰っていれば大人になるが
「学び」がなければ人にはなれない。


              
野口英世さんだって本田宗一郎さんだって
きっと子供の頃は自然と知恵比べして
賢くなったと私は思います。

◆君たちが「のりしろ」
 みんなで書いたお礼の寄せ書きは
黙って温かく見守ってくれた里人と
私たちを結ぶ「のりしろ」かもしれない。

「また帰っておいでよ」って里の声が聞こえた。
そう、ここはみんなのふるさとだから。
   雪降れば子等は並んで窓にあり  上野章子