猿板

遊山黒子衆SARUの記録

冬SARUへ

ARRAKIS 40

 平成21年の天皇陛下の御誕生日。
私は四国の山納めに三嶺の麓
「鹿のコル」に行って来ました。
◆彼らの居場所
 雪上の鹿の足跡を追って
偶然見つけた鹿の寝床は
三嶺冬ルートの途中にあり
コース下見も兼ねていました。
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◆道しるべ
 冬になると入山者が極端に減り
トレースを期待出来ない四国の山は
無雪期に見た風景を道標にしています。

特に一つとして同じ形のない
「樹木」は最も良い印となりますが
津波や倒木などで無くなる事もあり
シーズン前の下見は大切だと思っています。

◆冬毛に替える
 冬になれば道具も変わり
身体も冬装備に変わると考え
毎年、初の雪歩きは日帰り軽身で向かい
ストックやワカンなど使わず登る様にしています。

それは2本の足だけで歩くことで
体が雪に同化し歩行の感覚も蘇る。
そうして身体の冬を目覚めさせてから
私は道具を持つ様にしています。

◆寝床を借りて
 「鹿のコル」で風が止みました。
良い場所知ってるなぁ〜。
彼らは巧みに自然を利用し
懸命に生きているのですね。
 
そんな貴方たちの知恵を無視して
ここでは道具がないと生きていけない「人間」が
私には高等動物とは思えない(笑)

 そうだよね。
ここは貴方たちが生まれ育った
「ふるさと」なんだものね。
  冬といふもの流れつぐ深山川  飯田蛇笏