町の仕事とは違い里山の仕事は
お天道様との相談から始まります。
師走に入りいつ時雨れるか分からない
山間地の天気ではなおさら。
その時が来てしまったようで(苦笑)
ちょこっと里帰りしてきました。
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先月収穫した豆類が
太陽を沢山浴びて程よく乾いてきたとのこと。
母が天気の良い日に鞘から落とした豆を
唐箕にかける時期が来たようで
長年培ってきた経験と感が活きます。
☆唐箕のこと
納屋からやっとのことで
二人で引っ張り出した唐箕は
今では歴史民俗資料館でしか
見られなくなったような道具。
なんと我が家ではまだまだ現役(凄)
古びた木製の板には「謹製」と書いてありました。
< 謹製:心をこめつつしんで製造すること。また、その品物 岩波国語辞典より >
明治時代から今に至るまで
現役で使えるのも職人の心と業があるからなのでしょうね。
☆かかってこーい
この日唐箕にかけるのは大豆・小豆・きび等。
上から豆を入れハンドルを回す。
すると軽いゴミは前に飛び
その次に重い殻などは二番目の口に
そして質のいい重い穀類が一番目の口から出るという
いたってシンプルな仕組みです。
わっしょいわっしょいハンドルを回し
上から入れる事を繰り返すこと数回。
こんなにきれいになりました。
これからまだ篩いにかけ天日で干すのだそうです。
最後は畑に豆の殻とくずを返しに。
全てを土に返し何も足さず何も残さない
自然の循環がそこにはありました。
そんな母の味噌も「謹製」かな(笑)
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