猿板

遊山黒子衆SARUの記録

フスベヨリ谷2009 −動−

SARU見参

 剣山系徳島と高知の県境に座する
西日本一美しい山と言われる三嶺
その山麓ブナ達の自然林を流れる
フスベヨリ谷はSARU定番の沢です。
◆無垢である
 深田百名山剣山、石鎚山以外
登山者が少ない四国の山は
清い水が沢を流れています。
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 ブナ達が長年育んだ美味しい水を
場所を選ばず口にすることが出来る
水筒要らずの山域が広がっています。

◆自由である
 沢登りの魅力は自由さ。
目の前の滝を攻めるも巻くも良し
それぞれの技量、経験に応じ
ルートは全く自由であり

順番待ちの無い四国の沢は
ダイナミックに落ちる滝などで
自分だけのルートを時間をかけて
じっくり楽しむ事も出来ます。

◆SARU流
 そして我々SARU流は
積極的に水に入って行く
シャワークライムスタイル。

2,000m以下の四国山地の夏は厳しく
眉間にしわ寄せた稜線歩きより
多少ドボンしたってこけたって
暑いときは水と遊ぶのが一番です。

◆野性に還る
 沢は特殊な装備を必要としますが
最も大切な装備は「心」だと思っています。
 
 決められた道が無いから
自ら考え力と経験を持ち寄り助け合う。

そんな道を求める沢登りの本質は
集団で助け合い自然に対峙してきた
野生の猿に帰ること知れませんね。

             滝落ちて自在の水となりにけり 小林康治