猿板

遊山黒子衆SARUの記録

大峰遊山09夏 神々に抱かれる事

行者の道

 大普賢岳は千年を超える歴史を持つ
熊野古道」が渡る山岳信仰の山。
神の名を冠した峰の抱く原生の森は
この日深い霧の中にありました。
◆霧を纏う
 小雨が混じり始めても
森を覆う木々が傘となり
汗を拭う肌触りの良い霧だけが流れ込み
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霧に浮かぶ木々は
水墨画の風景を見せてくれました。

◆露を纏う
 音も覆う霧の静寂は
幽玄の世界を醸し出し

  サラサドウダン              シロヤシオ
露が光る花達の美しさも
私の目には際立って見えました。

  イワカガミ                ギンリョウソウ
◆信仰の形
 修験道である登山道には
山伏の修行の形があります。

行者達はこの深山幽谷に身を置き
何を見て何を感じたのか。

◆一期一会
 自然は変化の瞬間が美しく
日本の四季の変化を生む雨もまた良し。

そしてこの風景は
今日の遊山にふさわしい一期一会でした。