大普賢岳は千年を超える歴史を持つ
「熊野古道」が渡る山岳信仰の山。
神の名を冠した峰の抱く原生の森は
この日深い霧の中にありました。
◆霧を纏う
小雨が混じり始めても
森を覆う木々が傘となり
汗を拭う肌触りの良い霧だけが流れ込み
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霧に浮かぶ木々は
水墨画の風景を見せてくれました。
◆露を纏う
音も覆う霧の静寂は
幽玄の世界を醸し出し
サラサドウダン シロヤシオ
露が光る花達の美しさも
私の目には際立って見えました。
イワカガミ ギンリョウソウ
◆信仰の形
修験道である登山道には
山伏の修行の形があります。
行者達はこの深山幽谷に身を置き
何を見て何を感じたのか。
◆一期一会
自然は変化の瞬間が美しく
日本の四季の変化を生む雨もまた良し。
そしてこの風景は
今日の遊山にふさわしい一期一会でした。