天狗高原ツアーの最終日は
姫鶴平の山麓にある
原生の森の遊山です。
◆ケアキ平のこと
天狗高原は全てが自然のものではなく
その昔は野焼きによる茅や山菜採取から
酪農、スキー場・国民宿舎の観光開発など
古くから人が深く関わり出来た風景です。
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その山腹にあるケヤキ平の森は
人の手を免れた原風景残す森で
その最深部に山の主が生きています。
◆木霊のこと
石灰層の持つ特殊な条件は
植物には厳しい面もありますが
それを乗り越えた種が
独特な植生を造っています。
イチリンソウ ヤブレガサ
その森に咲く木霊達が持つ
楚楚とした美しさには
心惹かれるものを感じます。
ルイヨウボタン 
人にそう呼ばれて一人静なり 橋輭石
◆長老のこと
今回のツアーの大きな目的は
この森の最深部に生きる
樹齢600年と言われる栃の大木に
ご案内することにありました。
その自らの身体に
他の植物を宿す老木は
一本の森の様に見えます。
大地から順に始まるはじまる芽吹きは
水を吸い上げる時間差と言われますが
私は若木達が十分光合成するのを待つ
長く生きたものの優しさように感じます。
◆大地を頂く
和宏さん口福の締めは
カルストの湧き水を使ったお素麺。
それは長い年月伏流した清水と
高原の風を一緒に頂くのに
最もふさわしいものでしょうね。
