猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の晩酌遊山 名残の朝

朝の事

 雪を溶かし白湯を飲む
夜明け前の勤めに
身が引き締まります。
◆Moon set
 朝目が覚めると
テントがほのかに明るく
外を覗いてみれば
月が沈むところでした。
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◆霧の朝
 朝の山頂は
細かい雪が強い風に舞う
ガスに覆われていました。

でも気温は−五度と
この時期としては
温かい朝でした。

冬の花
 風と霧が作る
「霧氷」は冬の花

その細かな細工に覆われた
山頂は白と黒の世界。

◆名残
 頂を後に山を下り
標高を下げ雲を抜ければ
眠る物部の森の懐に入り

雲の切れ間から陽が射し
荘厳なレンブラント光線で
私を見送ってくれました。
 冬はこれで終わるのかなぁ。

          再びの名残の雪と思ひけり  高木晴子