猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の晩酌遊山 独り帰る

晩酌

 師走の高遠から八ヶ岳
そして子猿におきゃくと
冬を駆けた自分を鎮めに
三嶺の頂に晩酌に来ています。
◆鎮める
「静」と「動」を繰り返す人生に
それを納める「鎮」も必要だと
山の先輩に教わりました。
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 長い時間腐れ雪に揉まれ
辿り着いた頂に腰を下ろす。
テントで飯盒の湯気を見ていると
心と身体が静まる様に感じます。

山麓
 温暖化の影響か季節外れの
大雨に見舞われた四国の山は
山麓の雪はすっかり解けてしまい
日陰に凍りついた残雪があるだけです。

 雪の布団を失った
寒気にさらされる森は
凍えている様に見えました。

◆稜線
 標高が1,500mを越えて
やっと雪面が現れました。

 固まった雪の上に
30cm位の新雪が乗り
踏み抜くこともなく
エッジも効き気持ちいい。

◆頂へ
 三嶺の最後の登り
来た道は眼下にあります。

 東には剣山と次郎笈も仲良く並ぶ
いつもの風景に帰って来た実感。

 風もなく晴れた空が近づき
もうすぐ三嶺の頂です。

                      雪残る頂一つ国境   正岡子規