猿板

遊山黒子衆SARUの記録

筒上山の初雪遊山 寛ぐ時

白の世界

 山の石門を抜けて
視界が開けた目の前に
巨大な石積みが現れます。
◆信仰
石鎚山覚心寺手箱山根本道場」
山麓からも確認出来る
風雪にどっしり座る石積みに
信仰の力を身体で感じます。
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◆境内
 筒上山頂上直下には
この山をご神体として祭る
大山祗神社”があります。

その境内には避難小屋が設置され
今宵の宿に借りる事にしました。

◆湯豆腐
 隙間風と共に雪も入り込む
古い避難小屋ですが
私達には思い出深い場所。
落書きには昭和40年頃のものもあります。

山の忘年会は「湯豆腐」です。
その拘りは“地物”
昆布で出汁を引き
佐川の手作り豆腐を頂きます。

 野菜は山下さんと母のもの。
出汁が引き立てるそれぞれ具を
土佐の馬路村柚ポン酢で頂く。

 素材の味を頂くだけのお鍋。
その湯気の向こうに「満足」という
幸せが見えた気がしました。
         
◆おじや
 勿論、翌朝は“おじや”
その拘りは“塩”です。
秋山徳蔵さん曰く
「塩は最高の調味料」

 塩が味を引き出し
醤油で調える。
塩を活かせと言われた
調理師の頃を思い出します(笑)

 本物に拘れば多く要らない。
今の日本に必要なものは
そんな「原点」なのかも知れませんね。

        永らへて湯豆腐とはよくつきあへり 清水基吉