山が雪に覆われれば
身が引き締まる反面
ウキウキするのは私だけでしょうか。
◆モミの森へ
標高1,492m土小屋から
岩黒〜筒上山へ登る道は
針葉樹林帯から始まります。
自然の森は国が作った林と違い
笹や低木と見事に共生しています。
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雲の切れ間の陽射しが
直線だけの風景を変える。
冬に耐えるモミ達の鼓動が聞こえ
山に帰ってきた事を感じます。
◆ブナの森へ
岩黒山をトラバースする道から
筒上山の日陰の多い山腹に入れば
植生が陰樹ブナ帯に変わります。
風が作り上げる霧氷も
光を受け風景が変わり
一つ一つの枝が輝き始めます。
◆白と黒の森
鞍部から標高を上げる毎に
雲は厚くなり光を遮るようになり
モノトーンの世界は深くなって行きます。
雪は音を取り込み
森は静寂に包まれ
聞こえるのは風の音と
自分が雪を踏む音だけとなります。
◆流雲の中へ
日も傾き気温が下がり
周りは次第に霧に包まれ
その白い森に降る初雪に
秋のなごりが冬を纏っています。
やがて現れる長い石段を
雲に向かって登る。
頂上部に続く石の門を潜れば
霧と共に風が強く吹き付ける
核心へと入って行きます。
