毎年通う土佐最深部の「盆踊り」
奥物部明賀の「普賢様」
二日目はその名を冠する「大普賢岳」でした。
◆普賢菩薩のこと
その名「普く賢い者」は
彼が世界にあまねく現れ
仏の慈悲と理知を顕して
人々を救う賢者である事を意味します。
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何も言わなっかたけれど
dahanさんがこの山を選び
友と晴天に恵まれた頂に立てたことは
菩薩が呼んでくれたと思っています。
◆信仰の道のこと
登り初めから
急峻な斜面を行く修験の道には
その厳しさを忘れるほどの美しい森と
岩と植物が織りなす風景には
神の森にふさわしい趣がありました。
また人々が悟りを求めた
石窟など神の権化が鎮座し
先人が祈りを込めた石仏などが
我々を見守ってくれます。
◆金色のブナのこと
大普賢岳でお昼の後
頂から周回コースへ下り
実はここからの森が圧巻でした。
今年は台風の影響が少なく
紅葉は良いとは言うものの
幾重にも重なる錦に染まる山並みには
膝が震える想いでした。
広大な裾野を持つ森の力は
人工林にはない自然のものに宿る。
私はかつてこれほど見事に金色に染まった
ブナ達を見たことがありません。
◆深き懐のこと
標高差600mを一気に下り
登り返す長く険しい山腹の道も
その森や岩石など風景の変化で
最後まで飽きることはありませんでした。
それは緑色片岩から石灰層にかわり
目の前に現れた白い巨石の迫力や
石灰が育む無双洞からわき出す
清い水が流れ落ちる水簾ノ滝など。
ただ一回の遊山だけでは
この懐深い山の事は語れない事を
私に確信させてくれました。
裏も見せ 表も見せて 散るもみぢ 良寛