猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 森の落としもの

kurokoshusaru2008-09-25

 登山口へと続く長い林道は
大きな木で覆われ夏は薄暗い。
でも秋が訪れたようで心なしか
明るく感じるようになりました。
ヤマボウシ
 今年もいつもの場所にありました。
キャンディーのような可愛い実は
柔らかいリンゴのような不思議な食感
しかし良く熟れた実にはすでに
蟻が沢山・・・(苦笑)
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☆ヌルデ
 虫えい(虫こぶ)した五倍子が
草木染めの紫色の染料となります。
木々が色づき始める頃に
目に付く落とし物です。
中には黒紫色のアブラムシが多数生活していました。

☆栃
 9月半ばを過ぎたあたりから
栃は沢山の実を落としはじめます。
今年は台風の影響がなく
いつもの年よりも多く結実をしているようです。

 そして回りには
沢山の獣の足跡があり
殻が沢山散らばっています。

 これも厳しい冬への備え
植物も動物も子孫を残すため
懸命に生きて命は巡るのですね。
  カマツカの実
☆秋の客人
 足元から秋を感じながら
河童と稜線に登ってきました。
森の風景と一変し
澄んだ空に舞う夏の雲の下

カヤハゲで休憩をしていると
秋になると数が増えるという
ヒメアカタテハがザックに止まっていました。

☆至福の時間
 今夜の話し相手は
森に少し分けてもらった栃の実。
手のひらで転がしながらの晩酌でした。
外は激しい雨が訪れますが
山頂の夜は静かに更けて行きました。
 命は巡る