猿板

遊山黒子衆SARUの記録

夏の終わりの三嶺 雨上がりの朝

彼岸花

 「暑さ寒さも彼岸まで」
花の暦は正確ですね。
◆嵐の後に
 日本列島南岸をかすめた台風13号
台風一過の晴天は今日までの予想ですが
自然は変わり際に美しい表情を見せるもの。
この貴重な変化の瞬間を求めて
通い慣れた三嶺に行く事にしました。
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 三嶺の麓にある久保の集落。
その山に向かう県道から望む
三嶺山域“白髪山”は
澄んだ秋の空気に包まれていました。

◆森の目覚め
 深く切り込まれた西熊渓谷。
その中腹を横切る韮生林道は
朝の訪れは少々遅れます。

 やっと朝日が射し始めた林道は
秋の訪れと台風の仕業で
“落とし物”が沢山ありましたが
こちらは後のtochiko日記に任せます。
 
◆恵みの雨
 どうやら雨も沢山降ったようで
林道沿いにある山から下る谷は
どれも水かさを増していました。

 所々林道に溢れたその水は
ピチャピチャと音を立て
谷が冷やす空気と共に
心と体を涼しくしてくれます。

◆変化の時
 対岸の森を夜と朝の境が走る
その原生の森に帰る時。

 木陰から見上げた空では
夜の主役のお月さまが
行ってらっしゃいと
見送ってくれました。

                  さわやかに おのが濁りを ぬけし鯉  皆吉爽雨