猿板

遊山黒子衆SARUの記録

子猿たちと夏休み 光達と舞うこと

烏瓜

 森に住む蛍“ヒメボタル”
雌は羽が退化していて飛ぶことが出来ず
草の茎や枝に捕まり発光し雄を待ちます。
◆ここしか生きられないこと
 ヒメボタルは幼虫期を土中で過ごし
陸に棲む特定の巻貝を食します。
しかもメスが飛ばない為
生息域が限定されると言われています。
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 また米粒より小さい身体で光り
他の光があると見えづらくなる。
 この森でも目が慣れてやっと
それに気づくほどの弱い発光です。

◆ここでしか会えないこと
 そんな弱い光のヒメボタルは
お互いが見える森でしか生きられない。
 また成虫になれば食を断ち
子孫を残すため餓死するまで飛ぶ。

 その小さな命がけのフライトは
ここでしか見ることが出来ず
夜でないと出会えない為
我々以外知るものは少ないと思います。

◆ここで感じて欲しいこと
 蛍はここに泊まらなくては会えません。
だから何事も好奇心を持って飛び込んで欲しい。

 蛍は命がけで空中に飛び立ちます。
だから一度しかない人生を大切に生きて欲しい。

 来年もきっと蛍に出会えます。
だから人生を「にこにこ顔の命がけ」で生きて欲しい。

◆嬉しかったこと
 数こそ少なくなかったけど
蛍に会えて良かったと思います。
そして蛍もきっと君たちに会えたことを
遺伝子のバトンに刻んだと思います。

 そして笑顔で迎えてくれた村人の心や
懸命に生きる小さな命の事を
君たちが次に継いでくれたなら
山をオロオロ歩いてきた河童は
とても嬉しく思います。

                         私は君達にありがとうです。