猿板

遊山黒子衆SARUの記録

グランパース蛍遊山 夏の森のこと

木漏れ日

 森に入れば空気が変わります。
まとわりついていたブヨまで去り
沢の音と鳥の声だけが響いています。
◆ナロのこと
 ヌル谷のナロ(さおりが原)は
山の隆起により生じた落盤帯に
沢が運び込んだ土砂などが堆積して
生まれた平坦地(ナロ)と言われています。
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 数百年を生きたサワグルミや
桂、栃など水辺を好む大木たちが
かつての姿を語ってくれます。
  
  沢胡桃
◆調和
「鳥がずいぶん多いところですね。」
観音寺のHさんは嬉しそうです。
コガラやミソサザイが賑やかに囀り
アカショウビンの声が響いています。

 木々の葉が夏の日差しを吸収し
緑も影も濃くなり始め
森は薄暗く落ち着いた夏の風景に
変わりつつありました。

◆森の花見
 ヌル谷はバイケイソウの花期を迎え
四国の森では珍しいその群生地は、
葉は虫たちに与え茎だけになっても
大きく白い花房を支えています。

 その一面に広がる花をよく見れば
その名となった花は正に梅のようでした。
 
◆物見遊山へ
 荷物をおろし森の花見と共に
グランパース好評のカフェを森で開店。
 これぞ物見遊山かな(笑)

 さて、後は料理長の到着と
蛍の舞う夜の訪れを待つだけですね。
  木霊が踊る