猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の日々遊山 草を結ぶ心

草結び

 毎年夏の初めに
河川敷に現れる「草結び」
よく見ていると結び目は枯れていました。
◆笹と山のお母さんの事
 私が昔関わっていたある山小屋。
その夏の仕事に“草刈り”がありました。
夏の初めに草刈り機で登山道脇の笹刈る。
 でも山小屋の周りの笹は刈ることなく
お母さんが笹の新芽を抜いていました。

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 「こっちは来たらいかんよ。」
笹に語りかけながら新芽抜いていると
笹は毎年、後退していきました。
 「草は刈ると来年もっと生えるんよ。」

◆草結びが教えてくれた事
 そういえば草を結んでいない所や
前の年に草を刈った所は
草が元気に道にかかっていますが
結んだ所は草が後退しています。

 私はこの植物の習性を「知る」
「草結び」とお母さんの「笹抜き」に
自然と争うことなく小さな島国で共に生きてきた
日本人の「知恵」と「心」がある様に感じます。

◆みんな生きている事
 エコバックを持って車に乗り
空調の効いた昼間より明るい量販店で買い物をする。
 ゴルフ場やスキー場で快適に遊びながら
自然の荒廃を憂う。

 植林により住処を追われ
少なくなった自然林に集まる鹿や
餌を求め人里に降りてくる熊を
害獣と称し駆除する。

 “何が”“誰が”悪いとか言う事ではなく
そして何か始めないと何も変わらないと思っています。
 またそうしないと生きていけないのであれば
仕方がないことだとも思います。

◆なかよく生きる事
 ただ私が避けたいと思うことは
人が陥りがちな「正しいと思った事」があると
反対の事への「非難・攻撃」を始めること。
私は“知らない”がそれを生むと思っています。

 たとえば「自然」を知るためには
その中に入りお互いの事をよく知る。
そこに「仲良く」への道があるように思っています。
 そしてSARUはこれからも通い続けます。

  本日、千回目の日記を無事迎える事が出来ました。
 これも日々ご訪問頂いている皆さんのおかげだと思っています。
 私たちの記念の日に心からお礼申し上げます。