猿板

遊山黒子衆SARUの記録

白猪谷を遡る 三郎生まれ出

ノスリと

 太平洋プレートが大陸に沈む隆起により
短い距離で標高を上げる四国山脈
多くの山の連なりと急峻な地形を持ちます。
◆水の国であること
 その東西に尾根を張る山脈は
南からの雨雲をまともに受け
全国屈指の降水量をもたらし
豊かな植生と多くの河川を生みました。
  blog Rankingへ
四国三郎のこと
 一級水系である「吉野川」は
日本三大暴れ川の一つ「四国三郎」の異名を持ち
また「四万十川」と並ぶ清流でもあり
大歩危小歩危峡など景勝でも知られます。

 四国の西方“石鎚山系・瓶ケ森”より生まれ
四国の背骨“四国山脈”に添って東端徳島県で海に至る。
 雨水を集めながら四国のど真ん中を貫く水系は
四国四県に及び広く人々の暮らしを支えています。

◆源流に行く
 高知県から徳島県に至る幹川流路延長は194km。
その起点となるのが「源流点」ですが
それは我々がイメージする山中の湧き水ではなく
渓流が山を下った「大瀧」と呼ばれる滝のそばにあります。
  大瀧
◆雨を彩る
 仁淀川に沿うR194から旧本川村
県道にはいれば吉野川に出会い
山に抱かれるようなダム湖が現れます。
  ミズキ
 山の谷筋を横断する曲がりくねった県道
道ぞいには夏の花が咲き始め
  マタタビ
その花達は清楚であるが故
雨に良く映えます。
 雨の山もまた良し
暗い空と裏腹に心は高鳴ります。
  ヤマボウシ 
 遙見るとき遙かなる山法師  篠埼圭介