猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏花巡礼桜ノ巻 後編

糸桜

 真青なる 空よりしだれ桜かな  富安風生
「糸桜」とも言われる「しだれ桜」は
その花言葉のとおり「優美」の一言です。
◆西村大師堂しだれ桜
 土佐街道を見下ろす中津明神山の山麓
中津集落西村にある「大師堂のしだれ桜」です。
標高が高いせいか開花には少し早かった様でした。
 でも菜の花に囲まれ蕾を赤く染め始めた姿は
今日の一期一会なのでしょう。
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◆市川家しだれ桜
 秋葉大祭で「鳥毛ひねり」が行われる
市川家の中庭にあるしだれ桜です。
 <鳥毛ひねり>
 地面まで届かんばかりに伸ばした枝をくぐり
中庭に入っていきます。

「特に何の手入れもしていませんよ。」
その家人を守るように門に根を張る
満開を迎えた姿は「桜のカーテン」でした。

中越家しだれ桜
 ある文筆家に日本一の桜と言わしめた「しだれ桜」
一本の枝も切ってはならないと言う
家訓に守られたその姿には身が締まります。

 私は毎年この桜に会うことが楽しみで
この桜から私の花巡礼が始まったように思います。

 今日はこの桜の見える場所をお借りして
仲間達と野宴を楽しむことにしました。
 <桜の滝>
◆口福遊山
 飯炊き男こと和宏さんは
SARU一番の「気配り料理人」
今回の持ち寄り野宴の和宏さんスペシャルは
氷に詰めて持ってきた「鰹のたたき」と

 野にふさわしい山の頂き物「猪汁」

 沢山作った汁を飯盒で焚いた飯と共に
周りの方にもお裾分け。
流石、土佐の「おきゃく男」ですね(笑)

 待っていたような満開の桜の下で
ドラミちゃんの新たな人生の門出に「乾杯!」
 散る桜 残る桜も散る桜 良寛