猿板

遊山黒子衆SARUの記録

グランパース霧島ツァー同行記 火の国から

お鉢

 御鉢の火口壁に取り付けば
登山道はなだらかな道になり
引率する緊張も少しほぐれ
眺望を楽しむ余裕が生まれます。
◆堂々と
 大地からそそり立つ山容
そして遮るもののない眺望に
神の姿、そして神の視線を見た
先人の想いを実感します。
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 目の前にはこの山が生きている証
巨大な火口がどっしり座り
その圧倒的な迫力に
足が震える想いがしました。

◆ご神体である
 しばらくは馬の背と言われる
火口縁の平坦な道となります。

 頂への最後の登りにかかる箇所に
高千穂を背後に立派な鳥居が立ち
この山自体がご神体であることを知ります。

 鳥居の先は丸太の階段のついた急登です。
傾斜がきつく距離も長いザレ場が続きます。
今日は強風注意報が出て、独立峰には強い風が吹き付け
慎子も状況に応じ「耐風姿勢」を指示しながら慎重に進みました。

◆神の剣
 最後の緊張を乗りきり高千穂峰山頂に到着
360度パノラマの景観が迎えてくれました。

 この高千穂峰の最高点は
鎖で囲まれ積み重ねられた石で盛り上がり、
小さな鳥居と「天の逆鉾」が鎮座しています。

 その青銅製の天の逆鉾は、
少なくとも江戸時代にはあったといわれますが、
ニニギノミコトが降臨したときに
峰に突き立てたものと伝えられています。

 そしてこの天逆鉾
我が土佐出身の坂本龍馬
日本初の新婚旅行の際に
引き抜いたという逸話でも知られています。

◆結びとして
 今回は自分の旅ではないツァーのお手伝いで
いつにない緊張感のあるのもでしたが
雄大な自然と壮大な神話のロマンを感じる場所で
参加された方々との交流があればこそ見えた風景もあり
思った以上に楽しむ事が出来た旅でした。


 そんな人の笑顔と命を預かるガイドの仕事は
日頃の研鑽と大変な緊張を伴う厳しい仕事ですが
私は改めて素晴らしいものであると感じた旅でもありました。
 ありがとうございました。