猿板

遊山黒子衆SARUの記録

グランパース霧島ツァー同行記 高千穂峰

鳥居

高千穂峰
霧島連峰韓国岳に次ぐ標高1,573mの第二峰
鹿児島県と宮崎県の県境にある火山です。
天孫降臨 御神火祭
高千穂峰天孫降臨伝説の舞台となる
天照大神の孫、神武天皇の曾祖父である
ニニギノミコトが降臨した山として知られています。
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天孫降臨 御神火祭」は
ニニギノミコトが高千穂の峰に降りてくるときに
火を焚いて道しるべにしたとの故事に由来する祭りで
これは古事記・日本書記にも記されています。

 毎年11月10日に高千穂の峰と高千穂河原の古宮址で
行われるこのお祭りに我々も参加してきました。

 その全身の細胞に響き渡るような和太鼓の音と
堂々と立ち上がる御神火の柱に
日本人として遺伝子に組み込まれた記憶が蘇る思いがしました。

丘を越えて
 昨夜御神火祭が行われた高千穂河原からの登山道は
アカマツ、シイの森「つつじヶ丘」を抜ける
神宮の森散策コースから始まります。

 落ち葉がカサカサ気持ちよく
朝の凛とした空気で身が引き締まります。

◆霊山朝明け
 道は森を抜け溶岩道の急登になります。
慎子は砂利状になった箇所を避け
溶岩の固まった安定した岩場にルートを取り
慎重で正確なガイディングで引率しています。

 二人で全体に気を配り
一息つける安全な場所について
山陰から日が差し始ている事に気づきました。

 ずいぶんと標高を稼ぎました。
眼下には高千穂が中岳に向かって影を落とし
独立峰ならではの雄大な風景が広がります。

◆御鉢
 溶岩道をほぼ真っ直ぐを登りきると、
御鉢の火口壁にたどり着きます。
高千穂峰の西側には活火山である御鉢(おはち)が
寄生火山として存在する複合火山。

 その御鉢(おはち)は旧名を火常峰と言い
昔から活火山である事が知られていました。
今も噴火口の一部から蒸気を噴き
この山が生きていることを実感します。

 そして御鉢火口の向こうから
どっしりとすそ野を広げた高千穂峰
天照大神の光に浮かび上がり
その美しい姿を現しました。