猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏さんの口福遊山「秋の剣山」 後編

白骨樹

◆丘を越えず
 剣山への縦走路は次郎笈への道と
北側をトラバースする道に分かれますが
目的は剣山頂上ヒュッテです。
今回は次郎笈を避け、山腹を巻きました。

 実はこの巻き道には河童お薦め水場があります。
四国を縦断する石灰層独特の甘い水。
剣山にお越しの際は名山のビューポイント次郎笈から
是非四国の水を堪能してくださいね。
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◆紅葉事情
 次郎笈北面の一部が秋に染まっていましたが
全体的にはまだ早かった様です。
四国の1,900m付近の紅葉は
毎年10月上旬「体育の日」前後に始まりますが
今年は10日から2週間位遅れているようです。

 中には紅葉する前に葉が枯れているものが目につきます。
雨が少なく、日差しが強い暑い日が続いた今年の夏は
思った以上に山の木々には厳しかった様です。
やはり暦「らしく」は大切だと感じました。

◆太郎笈
 巻き道を進んでいくと
次郎笈の後ろから剣山(太郎笈)が見え始めます。
古からの信仰の山。そして百名山の存在感は流石です。

 再び道が出会えば剣山への最後の登りが始まります。
今日は見上げた頂が、すぐそこに見えるほど空気が澄んでいます。
さあ、もう一越えですよ。

◆なだらかな頂
 標高1,955mの頂は「剣」の名に似合わない
なだらかな山頂を持ち
安徳帝伝説に纏わる「平家の馬場」とも呼ばれる
広い笹原に覆われています。

 その笹を踏み固めから守るために木道が設置され
四国ではここだけの風景を見せてくれます。
その木道には休憩場所なども設置され快適です。
 さて、山小屋は目の前です。
その前にみんなで乾杯です(笑)

◆お届け物
 剣山の山頂直下(1,935m)に頂上ヒュッテがあります。
見ノ越からリフトを使い比較的楽に登れるこの山は
夏の花や紅葉時期など沢山の行楽客が訪れます。

 その山小屋管理は冬期閉鎖するにしても
登山道の整備など一年中何らかの仕事はあります。
 又、これから11/26に降りられるまでは大変忙しい時期
その繁忙期と山の環境保全へのご尽力に感謝し
ささやかですが和宏さんが「土佐の口福」を宅配いたします。
 いつもありがとうございます。



 □■ 皆さんにお知らせしたいこと ■□
 3年前に私と盟友のカメラマン野垂れが訪れた「チベット」で、
現在、大変なことが起こっているという。
 その時異国の私たちに親切だったチベットの方々のために
「私たちチベタンは、日本人が大好きだ。」と言ってくれた方々の為に
この現実を下記の「盟友のブログ」で、一人でも多くの方に知って欲しいと思います。
 そして今度は「私たちは、中国が大好きだ」って言える為に。
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