猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の独り遊山 熊遊び

メモ

 そして木霊達と戯れる
◆変わる風景
 夏の終わりに向かって
台風のせいか大きな木が幾つか倒れ
いつもランタンを吊る木も無くなっていました。
季節の移ろいだけでない森の変化
それも自然の摂理なのでしょうね。
そして訪れる度表情を変える森に
飽きることはありません。

 今日は「たき火」はやめました。
暑いせいもありますが
より自然を近くに感じる遊びの為に
煙で獣を遠ざけ無いように(笑)
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◆裸の熊
 重い靴からサンダルに履き替え
服を脱ぎ、生まれたままに近い格好になります。
勿論、人として尊厳を保つ一枚は残します。
これぞ海水浴ならぬ「森林浴」です。

 そして気分は森の住人に・・・。
冬の夜の凍った雪面を月光で遊ぶ「狐遊び」に対し
私はこの遊びを「熊遊び」と名付けています。

◆同化する
 やがて肌が過敏になるのか痒みなど覚えますが
それもだんだん落ち着くと共に
全身で森の空気の流れを感じ始めます。
そして「何か」が伝わってくるの感覚を覚えます。

 言葉で表せない「森」が伝わってくる。
生き物たちは感じているであろう「森の何か」を。

◆気配
 日暮れと共に獣の気配を感じ始めました。
臭い、足音、五感が敏感に働きます。
こちらは丸腰ですから居直るしかありません。
 何かの音が近づき腹鼓で合図したら
それは静かに去っていきました(笑)

 たとえばテントのなかに入れば
外に出るのが怖く思う事もありますが
ずっと外にいれば何でもなく平気でいられます。

◆浸る
 今宵は満月に近い月夜
月光が木漏れ日のように森に差し
私を更に森深く導いている様に思えました。
 そんな熊遊びはまだまだ続くようですね。
 人にあらず獣になれず 河童