猿板

遊山黒子衆SARUの記録

SARU近江遠征遊山 陸に上がった河童

ギア

◆河童の敗退
 実は伏兵は私でした。
前夜のお酒が過ぎた上に
カメラバッテリー切れのショックで
前進不可能なお荷物と化したのです。
 これでは「河童」でなく「子泣き爺」ですね。
これから核心という絶好のポイントで撤退を決定。
無理・無茶はいけません(すいません)
 河原で昼飯を取り落ち着いたのか
そのまま眠りに落ちてしまいました。
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◆励まされて
 おさむは何を考えたのか
対岸に渡り釜の上にザイルをセットし
飛べと合図してくれます。

 ターザンごっこ(!)ですね。
童心に返り何だか元気が出て来ました(笑)
(現金なものです)
こんなお荷物君を励ましてくれてありがとう。

◆真の黒子
 おさむは職業クライマーです。
獣も近づけない切り立った崖や
人が去った厳冬の深い峡谷などの自然の岩盤
皆さんご存じの巨大ダムや大きな橋などの人工物にも
風雪に耐え時には数百メートルもぶら下がり
安全確認のための調査や作業を行っています。

 日本では彼らしか出来ない仕事。
決して表に出ることのない
おさむ達が命をかけてくれるお陰で
安心して生活(遊ぶ)できるのだと思います。
 そして彼らこそ「真の黒子」なのでしょう。

◆居場所
 おさむとは山で飯を分け、時に命をかけ
山小屋では共に汗を流し、友の死に涙を流し
そんな付き合いは10年を越えます。
彼とは「信頼」というザイルで結ばれているように思います。
 「おさむが居れば何も怖くない」

 知り合った当時は大学生であった彼も
今では立派な社会人。暖かい家庭を築いています。
そしてお互いの家庭はそれぞれの居場所。交流も続いています。
そんな私たちの居場所のことは後日のtochikoの日記で・・・。
 ここは心の居場所です。