猿板

遊山黒子衆SARUの記録

七夕の夜の遊山 木霊達のこと

サワグルミ

マヨイガ
 木霊の森は「ヌル谷のナロ」
通称「さおりが原」呼ばれる山中の平たん地で
剣山系の名峰三嶺と白髪山の間にあります。
 その自然林はレクリエーションの森として
昭和の頃に休憩舎やベンチが整備され
時々地元の方や森林管理センターが
イベントなどに利用したりしていますが
ふだんは訪れる人が少ない静かな森です。

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◆ヌル谷のナロ
 地元の方の話によると
かつてはヌル谷は大きな池であったようで
サワグルミや栃などの水を好む木が多く
今でも水が豊かであると語っています。

 ヌル谷の中心には小さい沢が流れ
1年を通して10度前後の温度を保ち
ビールや食料を冷やすにはもってこいです。
 
◆陰影に酔う
 日が傾き霧が落ち着いてきたのか
森に斜光が差してきました。

 そして日が暮れるごとに
木のシルエットが濃く浮かびあがり
それはまるで水墨画の世界でした。

◆宴に酔う
 日が暮れていく風景を眺めながら
森で冷やしたお酒で盃を交わす。

 テレビも音楽も要らない世界で
仲間と語らい料理を作る。

 シンプルでもぜい沢な森のひとときでした。

◆光る木霊
 この森には光る木霊「ヒメボタル」が生息しています。
この蛍は幼虫期を土中で過ごす「森の蛍」で
米粒ほどの小さい蛍が数百匹舞う姿を
この時期だけ見ることができます。
 しかし私のデジタルカメラではどうしようも出来ません。
数年前に友人のカメラマンが捕らえた蛍をご覧下さい。

 そして今年も日暮れと共に木霊は飛び始めました。
しかし天候が気に入らないのか時期が悪いのか
いつもより数は少ないようですが
 今年も再会は果たせたようです。
おいおい、みんな寝てる場合じゃないよ。