◆山の背骨
道は石鎚山のちょうど真南にある
「面河山」の稜線に上がりました。
ここからは面河山の頂上を巻くようにし
山麓を横断し石鎚山頂に続きます。
しかし冬の「面河尾根」は雪が深く
我々は雪崩を避けるため
面河山に直登し稜線を進む事もあります。
◆神が座する
面河山を北に巻いたとき
木々の間から天に突き刺す様にそびえる
石鎚山の「南尖峰」が現れました。
それは霊峰の真横に位置する
この山だけの風景であり
急登を数時間かけて登っきた者への
神からの褒美なのでしょう。
それは私にとって足の震える風景でした。
秀峰は登るも良し眺めるも良しです。
この瞬間に今回の私の遊山は終わったようです。
◆心集う処
この尾根には「愛大小屋」があり
この屋根があるから今回このコースを選びました。
幸い雨に遭う事はなかったのですが
せっかくです利用させていただく事にしました。
◆寛ぐ時
掃除の行き届いた気持ち良い小屋は
管理されている方や利用者の心が伝わります。
靴を脱ぎ足を伸ばせば
真新しい小屋の木の香りと共に
全身に森の気が巡る錯覚に陥りました。
バーナーに火を熾し暖かいものを頂く
私はこの至福の時を
山の神に抱かれ過ごしている事を実感しました。
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◆追 記
帰りに寄った温泉「ゆの森」を紹介します。
こちらも紅葉の名所「中津渓谷」の近くにあり
硫黄泉の湯あたりが気持ちよく
檜の露天風呂の感触も良い温泉です。
やはり登山の後は温泉ですね。
湯船につかり次の山に思いを馳せる
これも至福なのでしょうね。