猿板

遊山黒子衆SARUの記録

西熊山単独遊山 転

暗雲近し

◆避難する
 森を登り詰め稜線に出ましたが
午後のお天気は下り坂のようで
黒い雲と共に遠雷が響いています。
 テントを持ってきたのですが
雷はいけません(苦笑)
予定していた西熊山から三嶺縦走を取りやめ
避難小屋で「沈」する事とにしました。

◆残花の頃
 しかし雷の本体はまだ遠いようで
日暮れまでは十分時間があり
峠までこっそり上がってみる事にしました。

 今稜線はダケカンバの新緑が美しく
ツツジ達は盛りを過ぎたようでしたが
残った花を少々楽しむ事が出来ました。
「満開」も良いものですが「残花」も趣があります。

◆独り遊び
 雷注意報のせいか訪れる人もなく
この綺麗な避難小屋は貸し切りのようです。

 私は単独行の際は話し相手に
「ろうそく」を持ってくる事があります。
晩酌しながら眺めるその炎は
焚き火に近い安心感を覚えます。

◆宵のこと
 夕方になり雨が降りはじめます。
時々夜空が雷で明るく光り
続いて低い音が響いてきます。

 独りで屋根の下にいる私は
その光と音の夕暮れを楽しんでいます。

 山と天の様子をうかがいながらの遊山
それなりに気持ちよい体験が出来きたのかな(笑)
 日暮れと共に眠気も訪れたようですよ。
 blog Rankingへ 山に抱かれる時